2021.09.24
結露に強い!冷凍環境(-25℃)で動作する自律移動ロボットのご紹介
結露が発生!!…でも大丈夫。
こんにちは。ピーエムティー ソリューションプロバイダーグループの大当です。
まだ冷たい飲み物が美味しい季節ですね。
みなさんは冷蔵庫から缶ビールや缶ジュースを取り出した際、手を濡らしたことはありませんか?
これは温度差により結露が発生するからです。
AGV・AMRといった物流倉庫等で走行する搬送ロボットも同じです。
ですが、実は、電気で動く機械は水が苦手。
結露によって内部がショートし、最悪の場合、完全に壊れてしまう可能性があります。
では、AGV・AMRに「結露が発生してしまう環境」とは、どんな環境でしょう?
それは、温度差のある環境、冷凍倉庫や冷蔵倉庫です。

冷凍倉庫や冷蔵倉庫の需要は、食品業界を中心に年々増加傾向にありますが、冷凍環境下で動作できるロボットは限られており、なかなか自動化が進んでいません。
結露が発生しやすい環境でも、ロボットを使って自動化を実現し、何とか作業効率を上げることは出来ないでしょうか?

そこでご紹介したいのが弊社の「冷凍環境対応AMR」。
「冷凍環境対応」といっても、本当に結露で故障しないの?
氷点下何度まで耐えられるの?
…といった疑問に、実証実験の動画を交えてお答えします!
また、実証実験の様子もご紹介しますので、お楽しみに!
目次
- 冷凍環境対応AMRについて
- 本当に結露に対応できるのか?~実証実験の様子~
1. 冷凍環境対応AMRについて

弊社の「冷凍環境対応AMR」は、-25℃でも動作可能な耐寒性を持つAMR(自律移動ロボット)です。
頑強な筐体設計と温度調整システムによって、-25℃の冷凍環境でも作業を行うことができ、冷凍倉庫など、自律移動ロボットによる作業が困難であった場所での作業が可能になります。
2. 本当に結露に対応できるのか?~実証実験の様子~

先ほどご紹介した「冷凍環境対応AMR」ですが、本当に結露が発生しても動くことが出来るのでしょうか?
「冷凍環境対応AMR」は海外製で、ヨーロッパではすでに冷凍食品などを取り扱う倉庫に導入実績があります。
しかし、比較的乾燥しているヨーロッパと比べて日本は湿度が高く、特に夏は高温多湿になりやすいため、結露が起こりやすい環境と言えます。
そんな日本の夏の環境で本当に運用が可能なのか、実証実験を行いました。
実験は実際に国内の物流会社さまの冷凍倉庫をお借りして、冷凍環境(-25℃)と常温環境(22~23℃)の移動を行い、結露の発生状況とロボットの挙動を確認しました。
冷凍倉庫から常温環境に出てきた直後は下写真のように結露が発生しましたが、ロボットは停止することなく、正常に動作していることを確認できました。


実験に使用したのは「冷凍環境対応AMR」の耐荷重1000kgタイプでしたが、その他にも300kg、600kgタイプもラインアップしています。

私たちソリューションプロバイダーは今後も、AGV・AMRの導入支援を通じて、物流現場や製造現場における生産性の向上をサポートし、あらゆる環境で働く人たちの負担軽減を目指していきます。
疑問点、ご質問等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
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